1999/12/09

星賀光の
電網的ふしぎの旅


 近頃「2000年問題」とか「Y2K」などという文字が新聞やテレビに頻繁に掲載されている。これは、2000年になった時にコンピュータが異常作動する可能性がある為に心配している事である。大きな事故が起こらないことを祈りたい。
 この事は、私たちの回りにいかに多くのコンピュータが存在しているのかを表しているのかもしれない。
 コンピュータと通信は日進月歩どころか秒進分歩の飛躍がある。最近PHSで画像を送れるようになり、携帯テレビ電話が現実のものになった。壁掛けテレビもあたりまえ、自宅で世界中の様々なものを買うことも簡単になった。
 これがもっと進むと、どのような事が可能になるのだろうか。ちょっと想像してみよう。

 テレビのような画面(ディスプレー)がメガネのようになり、空中で立体的に浮いて見ることができる。キーボードとかマウスなどは必要なくなり、声を発するだけ。マウスは目を動かすだけ、そしてインターネット等との接続は無線になる。すると、こんな事ができるようになるかもしれない。
 一郎君は朝起きると、ブラジルのカルロス君からメールが届いている事を知り、早速見てみる。すると空中にカルロス君が現れ、日本語でしゃべり始めた。「こんにちは一郎君、来月日本に行くことになったから、その時はよろしく。」と流暢な日本語であった。音声入力・翻訳機能・音声出力なので外国語を話す必要はない。一郎君は早速「返信」と話し、「あっパジャマのままで、ごめんね。カルロス君が日本にきたら、とっても楽しい所に行こう。」と言ってメールを送った。当然カルロス君にはポルトガル語で一郎君が話している姿がすぐに伝わった。
 この内容はまだまだ夢のような部分がありますが、でももうすぐ可能になるのかもしれません。
 このように様々なコミュニケーションが可能になり、時間と距離の隔たりが無くなると、自分個人とか故郷という存在がこれまで以上に大切になるのかもしれません。もう一度見つめ直しておかないと、自分がどこに存在してるのかを見失ってしまうかも・・・・

 遠くの山が白くなっています。そしてもうすぐ雪が積もるでしょう。間違いなく天童には冬がやってきています。


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