2001年夏


「パール・ハーバー」

監督 マイケル・ベイ  主演 ベン・アフレック ケイト・ベッキンセール

前評判の割には、イマイチ盛り上がっていないようでしたが、自分はとても面白かったです。いや、こういう戦争映画は面白いと言ってはいけないな・・・。とてもいい映画でした。本年度ベスト3にあげてもいいくらいです。ビデオほしいな・・・。
ストーリーは良く考えると、ドロドロした男女関係みたいにとられてもおかしくないですが、「この戦争は、男達の友情を引き裂き、男女の愛を奪っていった」だっけ?そのコメントはぴったりかな?
なんといっても特質すべきは、真珠湾攻撃シーンです。CGとは分かっていても、見たこともない映像に感激しました。
日本人た゜から、日本の戦闘機の発進シーンに一番はじめにジーンときたなぁ〜。母親の写真がはってある所なんか良かったな。誤解される日本の描き方が多いハリウッド映画ですが、今回は大丈夫でしょう。友人は戦争に詳しいので「こんなの嘘だ。納得いかない」と言っていましたが、自分は素直に楽しめました。こういうときは無知だといいな。
自分は実際にハワイでアリゾナを見てきました。「日本人は、自分たち犯した罪だから、あまり見に行かないよ」と現地の人にいわれましたが、どうしてもとお願いしツアーに参加しました。未だに油が浮き出てきて、なおも艦内には取り残された人達が・・・・。黙祷をささげてきましたが、やはり戦争はしてはいけないですよ!だから、尚更、この映画は「おもしろい」と表現してはいけないと感じました。


「ドリヴン」

監督 レニー・ハーリン  主演 シルベスタ・スタローン バート・レイノルズ

単純明快で、素直に楽しめる映画でした。なんかスタローンがすきそうな映画です。監督のレニーとのコンビも「クリフハンガー」で知られるようにいい感じで、脇を固める役者みんないい味出していて、ストーリーから言うと、みんなが主役ととってもいいでしょう。
スタイリッシュな音楽共に、レースシーンがうまく絡み合い、ノリのある映画となっています。
予告では、派手なレース事故シーンや、暴走シーンがありましたが、見所のCGシーンはその辺だけなので、そこはあまり期待しないほうがいいかも・・・。


「ジュラシック・パーク3」

監督 ジョー・ジョンストン  主演 サム・ニール ウィリアム・H・メイシー

んんん、なんと表現していいのやら・・・。怪獣映画になってしまったって感じです。
一作目は、はじめて見るCGのすごさもあり、恐竜のテーマパーク、遺伝子の横流し、種の保存のための進化、そしてパニックへ・・・と、ストーリーも充実して内容の濃いものでした。二作目は、少しパワーが落ちたものの、サイトBを主とする話から、軍隊投入、そして恐竜のアメリカ本土上陸と、これまた、違う形で楽しめました。
が、三作目はストーリーがちゃちいのに対してCGも見慣れて、翼竜や水上シーンなど見所はあるものの、全体的には×でしたね。時間も短かったから「あれ?もう終わり??」って感じでした。
最後は、派手に軍隊VS恐竜軍団みたいなものを見せてほしかったなぁ〜。でも、これって動物愛護協会から苦情とかくるのかな?
スピルバーグが「A・I」にかまけて、おろそかに考えた結果のような感じさえするなあ〜。今後シリーズ化をやっていくのなら、「エイリアン」のように、毎回個性的な監督を迎え、その監督の色のでる作品作りをしてほしいですね。ジュラシック・パークは基本的に楽しめる映画なので、期待を込めてあえて辛口の批評をします。


「猿の惑星」

監督 ティム・バートン  主演  マーク・ウォルバーグ、ティム・ロス

前作が衝撃的結末でしたからね・・・。それのリメイクと言ってはいけないらしいが、それを越すとなると、さあどうする奇才ティム!
子供心に、前作最後の自由の女神はすごいインパクトでした。この映画の評価はラストにかかっていると言っても過言ではありません。その点で言えば、俺は合格点をあげます。見ていない人のためにすべては語れませんが「リンカーン」というところでOKです。
もう少し戦闘シーンがあっても良かったような。でも、なかなか楽しめました。
予断ですが、友人に猿の惑星シリーズ「新猿の惑星」「猿の惑星・征服」「最後の猿の惑星」のビデオを借りて見ましたが、面白かったなぁ〜。三作通して見ると、どういう流れでそうなったかが分かるし〔戦争がおこり、猿が地球を支配するようになったこと〕後日談としては、充分楽しめる作品でした。二匹目のどじょうを狙った割にはいい作品です。


「千と千尋の神隠し」

監督 宮崎駿 主演 柊瑠美 菅原文太

個人には「もののけ姫」の方が良かったのですが、これもなかなかいい作品でした。なんだか「ほんわか」という気分にさせてくれます。宮崎作品にハズレなしですね。
レイトショーに行ったのにもかかわらず、満員で、相変わらずの大入り!もののけを抜く勢いでロングランも決定したそうです。どこまで記録が行くのか楽しみですね、
子供も楽しめて、カップルなんかで軽く見るのにはちょうどいい映画ですね。
いつも思うのですが、宮崎監督の作品は「世界観」がとてもいいと思っています。独特の世界観で、それはなぜかやさしさや懐かしさがあったり郷愁を感じさせるもので、なんともいえない気持ちにさせられます。


「A・I」

監督 スティーブン・スピルバーグ 主演 ハーレイ・ジョエル・オスメント ジュード・ロウ

キューブリックが作ったほうが良かった気もします。感覚的には良かったものの、スピルバーグが手がけるとたんなるSFになってしまい、違う感覚の映画になってしまったかな?キューブリックなら、もっと毒々しくて異世界観があったような・・・。
まあ、でも楽しめました。ラストも思いもよらなかったし。単なる御伽噺と評価する人も多いですが、それならそれで、スピルバーグ一級の御伽噺でしょうね。
女性の多くは感動で涙したと聞きますが、自分は可愛そうで涙がでてきそうになりました。悲惨すぎるよハーレイ君・・・プールに沈められてもそのままだし・・・。あんまり後味のいい映画とは言えませんね。


「みんなのいえ」

監督 三谷幸喜  主演 唐沢寿明 田中邦衛

三谷作品好きなんですよね。あのシュールさがいい!
今回の作品はなんといっても、田中邦衛の味にあります。「いるよね、こんな大工」って感じで最高です。それに絡んでくる唐沢もおいしい。三谷監督は、人の起用がいいんでしょうね。はまり役というのを見出せる才能があるのかも・・・。
古畑任三郎シリーズ、はやくまたやってくれないかな・・・


「ハムナプトラ2」

監督 スティーブン・ソマーズ  主演 プレンダン・フレイザー レイチェル・ワイズ

前作は劇場で見なかったのですが、友人が薦めるので見たらとても面白く、今回は期待して見に行きました。でも、やはりパート2って感じで、ちょっと物足りませんでした。
あれでは、インディー・ジョーンズは超えられませんね。子供を使ったあたり、パクリに近いし・・・いまひとつテーマが見えない。少し残念でした。もう一回見たいという映画ではなかったです。


「JSA」

監督 パク・チャヌク  主演 ソン・ガンボ イ・ビョンホン

韓国映画はおもしろいですね。シュリは超えられないかもしれませんが、非常に心に残る作品でした。南北朝鮮問題を理解していないと、少しややこしいですが、それを踏まえて見てみると涙がでてきます。シュリは男女間、これは男同士の友情・・・テーマと内容がしっかりしていて、とてもいい作品でした。
韓国は映画制作に国が力を入れているそうです。国の収入源として輸出物としての評価が高く、ここ数年の勢いは凄いですね。負けるな日本映画も・・・!


「ハンニバル」

監督 リドリー・スコット  主演 アンソニー・ホプキンス ジュリアン・ムーア

これも前作がヒットしたために、前評判が高かったですが、自分的には「羊たちの沈黙」の方が良かったですね。
今回は、エグイ部分が際立ちすぎて、レクターの心理的な本当の怖さが出ていなかったのでは、と感じています。と、言うか、ラスト間際の映像が強烈過ぎて、そこだけが頭にこびり付いています。ああいうの弱いんですよね・・・。
この間、映画史上最悪の犯罪者という名誉に輝いたレクター博士ですが、確かに頭脳的にも、行動的にも常人を超えたものがあり納得の栄冠ですね。
レクターとクラリスの交わらない異常な愛情という点では、前作にない面白みではありました。


「キャスト・アウェイ」

監督 ロバート・ゼメキス  主演 トム・ハンクス ヘレン・ハント

「フォレスト・ガンプ」コンビですから否応なしに期待してしまいますね。
なかなか見ごたえのある映画でした。自分だったら、あの孤独は耐えられないだろうな・・・。乗り越えていこうとする希望と闘志。諦めない勇気。心打たれました。でも、その後が淋しかったね・・・。
結末がハッピーエンドではなくても、最後に荷物を届けるトムの姿に、涙・涙でした・・・。
生きていくことについて考えさせられました。
トム・ハンクスは本当に良い演技をしますよね・・・。また感動ものが似合います。彼の声も好きなんですよね。なんか、スーパーヒーローではないんだけど、等身大の人間の強さや弱さをうまく表現しているように感じます。


その他見た映画

「60セカンズ」「アンブレイカブル」「U−571」「BROTHER」