浮世話2

ブラピのロゲイン

ブラッド・ピット主演の映画「ファィト・クラブ」に、話題の育毛剤がでてきます。と、言っても名前だけだけど・・・
みなさんご存じの通り、1999年に日本で発売され、話題になった育毛剤「リアップ」なんですが、アメリカでは、その名称を「ロゲイン」といいます。
エドワード・ノートンとの会話の中で、ブラッド・ピットがありきたりの日常生活の話をするさいに「・・・・ロゲイン・・・・」と、ひとつの例として、この育毛剤の名前をだします。
面白いのは、ここから・・・。日本語訳は、今やこの人しかいないという戸田奈津子先生。さすが戸田先生!きちんと日本語訳では「ロゲイン」のセリフのところは「リアップ」と字幕してありました。
理美容業界人や医療関係者なら、この「ロゲイン」=「リアップ」は知っていも、一般の方には、そんなに浸透していないはず、ましてや、戸田先生は女性だから、育毛剤などそんなに使用しないはず。
今更ながら、戸田先生の訳はすばらしいということに、おもわず感心してしまいました。


古典

どこの理容店でも、シャンプーの時「かゆいところはありませんか?」と、たいてい尋ねます。そこで、昔から時代を越えても、必ず出るお客さんの言葉は「背中・・・」です。ほとんど、オジサンの世代しか言いませんが・・・。もう笑えない古典的ギャグですが、ほとんどの理容師はやさしいので、義理でもほほえみます。くだらないとは思いますが、なんとなく微笑ましい理容店での風景でもあるので、自分はけっこう好きです。
他にも「今日は、どういたしますか」に対して「かっこよく・・・」とか「キムタクみたいに・・・」とか「すきにして・・・」というのがあります。これは、いずれも40歳以降で、どうみてもオジサンと言う人のみが使用できるギャグです。若い人では、ギャグとして通用しません。理容師側の対応としては「顔は担当外ですので・・」とか「では、バリカンで丸坊主にします」でギャグを返します。
番外として「トイレお借りします・・・」に対して「貸すだけだよ、きちんと返してね」なんていうのもあります。
つまらないギャグは寒いですが、古典というのは、けっこう味があります。皆さんも一度、人柄を疑われるのは覚悟の上で、使ってみてはいかがですか?ただし、若い女性スタッフに向かって「かゆいところは・・・」の問いに、股を開いて「股間!」と答えるのは、いささか品がないので、そういうパターンがお好きな方は、違うサロンでお使いになることをお薦めいたします。


天皇陛下の理容師

天皇陛下だって髪は伸びます。当然ですがカットしなければなりません。では、その辺の理容室に行っているのでしょうか?そんなことはありません。
自分の知っている方が、以前、陛下のカットを担当していました。皇居内にきちんとした施設があり、理容椅子や鏡などもおいてあるそうです。連絡が入ると、そこに出向き散髪してくるそうです。刃物を扱うので、カバンなどの持ち物のチェックなどはひじょに厳しく、常に何人かのスタッフが寄り添っているそうです。
散髪周期は決まっておらず、国の行事事により早朝でも、深夜でも、いつ呼び出されるかわからないので、旅行にいくさいも連絡が取れる場所で、すぐ都内に戻れるところに・・・と、気を配っていたそうです。
料金についてはわかりませんが、お礼に菊の紋章の入ったタバコをいただけるそうです。いつも、そのタバコを自分はもらっていました。とっても、優越感にひたれるタバコでした。味は、そんなに普通の物とかわりはなかったけど・・・。


世界一奇抜な頭

今の世の中、色々なヘアスタイルが乱立して、個性化の時代となりました。「何、変な頭しているの?」なんて聞こうものなら「流行遅れね」と返されてしまいます。世界のベネトンが原宿や渋谷に注目するといった現象も起こるように、今や日本人の若い世代のファションやヘアスタイルは注目の的です。いいものか、わるいものかは別として・・・。
でも、かつて世界で一番奇抜な頭をしていた民族としては、今のヘアスタイルなんて、なんともないでしょう。そう、我々の先祖は「ちょんまげ」だったではないですか。
よくよく考えると、すごいヘアスタイルですよね。時代劇で見慣れているから、さほどでもないですが、町に普通に歩いていたら、そりゃあびっくりですよ。
どうして、あんな頭にと・・・と言う疑問もあるでしょうが、一説によると、合戦の最中にまげが切られてザンバラになると、視界が悪く不利になるので、額の部分を剃り上げたのが理由らしい。
「自分の個性をだしたい」「注目を集めたい」なんて、ご託を並べて中途半端なヘアスタイルで粋がっているみなさん。やるなら徹底的にですよ。ちょんまげに羽織袴なら、注目度バッチリですよ。それに世界へのアピール度も絶大。やってみる価値はありますよ・・・ボクは責任持たないけどね。