浮世話3

ギャンブルのお守り

とある理容の講師の先生から聞いた話。ある女性から電話が入り、直接お店では無理なので、ホテルにてカラーリングしてほしいとのこと・・・。事情を聞くと、頭の毛を染めるのではなく、下の毛を赤色に染めたいとの希望だったという。(そりゃあ、普通の店内ではできないよな)
なぜに、下の毛を・・・?彼女の職業はストリッパー!「女性の陰毛はギャンブルのお守り」ということから、お客様にプレゼントするという。ただ、そのまま渡してはなんとも生々しいので、真っ赤にカラーリングして渡したいという話だった。んんん、なるほど納得!
でも、普通もらうかい?そういう物を・・・でも、それで御利益があり競馬やパチンコに勝てればもらうかも!?(ちなみに、当然ですが、先生は技術の際に全部見たそうです。「さすがプロの踊り子さん、堂々とひろげてましたよ」と言ってました。これって役得?)


業界用語

「弘法も筆の誤り」「猿も木から落ちる」理容師とて、たまに自分の手をを切ってしまうことがあります。(お客様には傷つけないよう充分に気を使っていますのでご安心を・・・)そのハサミでの傷口が英語の「V」になることから、業界ではその傷口を「ヴァレンチノ」と呼んでいます。「昨日ヴァレンチノやっちゃってよ」とか言っている理容師がいたら自爆したなと思ってください。地方によっては「ヴィトン」とか「サッスーン(ヴィダル・サッスーンから)」と言っているところもあります。ちなみに1番はトイレ2番は食事なんていうのは、あんまりありません。


塀の中のカミソリ

とあるお勤め帰りの方の話。「あんちゃん、顔荒れてるから、気をつけて剃ってくれよ」見ると、所々にふきでものができ、中には血が吹き出て、かさぶたになっているものもあった。
「ヒドイですね・・・」「だろう!先週、刑務所を出てきたばかりなんだけど、あそこのカミソリが切れなくてよ〜」話を聞くと、元々、ヒゲは濃くて肌も荒れやすかったのだけど、長い間刑務所に入っていて、益々ひどくなったとのこと。
「切れすぎると悪いこと考える奴がいるだろう!だから、看守はわざと切れないカミソリ置いておくんだよ。サビてるのもあるんだぜ」確かに塀の中では、安全面だけを考えれば、切れすぎる刃は危険だけど、衛生面を考えたら・・・ねぇ看守のみなさん、もう少し考えてみてはくれませんか?


海草はハゲに効くの?

よく「ワカメや昆布を食べると毛が生えてくる」なんてことが一般に言われています。そういえば昔「ハゲしいな!桜井くん」なんてマンガがあり、毎朝ワカメ食べてたなぁ。でも実際はどうなんでしょう?
漢方においては、昆布はむくみや口の渇き、高血圧を治す効果があると言われていて、体の中の熱を取り去り、体毒を消す作用を持っているそうです。つまり、これを常食していると、体の血がキレイになり、にきびやふきでものが出なくなるというのです。
つまり、血をキレイにする海草は、髪の毛もツヤツヤとなめらかにキレイにする作用を持っているらしいとのことです。でも、勘違いしないでください。髪の毛の抜け毛防止にはあまり効果がありません。あくまでも、今ある毛を美しくするというだけです。


剃髪

お寺のご住職といえばハゲ・・・いや剃髪頭。ちょっと興味があり、とあるご住職に聞いてみた。「ご自分で剃ってらしゃるんですか?」「全部自分でやるよ。風呂場でね」供養事にともない、市販されているT字カミソリでご自分で剃られるそうだ。四と九がつく日に剃るのだという。(なぜだか理由は聞かなかったが・・・)
修行中は、小僧同士お互いに剃りあい、カミソリの使い方を練習するのだそうだ。その時はみんな下手で、切るのはあたりまえ、頭の肉まで削がれたこともあるそうです。ちなみに、やはりカミソリは二枚刃が良いとのこと。
理容店では一度も剃ってもらったことがないというので、なぜかと訪ねると「自分で間違って切っても腹はたたないが、他人に頭を切られたら腹がたつ」との理由。いくら仏に仕えるご住職といえども、やはり腹をたてる時もあるのね・・・。